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2011年8月10日 (水)

龍くんの病名。

先月、緊急手術をした我が家生まれの龍くん。
その病名は『毛球症』と言う名前です。

猫がセルフグルーミングをする際に飲み込んだ毛。
それらが胃や腸の中に大量に停滞してしまう病気
と言うか症状(?)です。

長毛種を飼った事のある人ならば分かると思いますが、
猫のコートが絡んで『毛玉』になるでしょ?

あの毛玉が胃や腸の中に出来ると思って良いと思います。

 

猫はセルフグルーミングをしますが、
その際に毛を飲み込むのはしょうがない事です。

問題は『飲み込んだ毛のその後をどうするか』です。

もちろん、飲み込む毛の量を飼い主がコントロールする。
ブラッシングなどで抜け毛を除去してあげる事でも予防は出来ます。

 

で、飲み込んだ毛をどうするか。

例えば、猫草を与えて吐きだすきっかけを作ってあげるとか、
毛球症に対応出来るドライフードを与えるとか、
ウンチから出やすくなる様に毛球除去剤を与えるとか・・・

人間側から出来る対策はこの位なのかな?

 

猫が飲み込んだ毛の大半は、ウンチと共に排出されるか、
嘔吐と言う形で口から吐き出される事が多いのは、皆さんもご存じの通り。

我が家のお猫様の大半は、口から吐き出す事が多いですが、
換毛期(季節の変わり目)になると、10cm位の、
明らかにウンチにしか見えない毛玉を吐きだす事もシバシバあります。

トイレを掃除していて、ウンチだとばかり思っていた物が、
お尻から排出された毛玉だった!なんて事もあります。

でも、トイレの際に出て来る場合や吐きだせる内はまだ良いのです。

それが上からも下からも出なくなる場合があります。

 

今回の龍くんの場合、上から出す事も出来ず、
下から出す事も出来なくなってしまったのが原因です。

では、何で下からも出せなくなってしまったんでしょうか・・・。

 

龍くんのお腹の中に出来た毛玉は、決して大きくはなく、
見つかった場所は上行結腸と言う場所でした。

大きさと長さ、毛玉のあった場所を考えてみても、
そのままウンチと共に出て来てもおかしくない大きさでした。

執事が『子猫なのにこんなに長い毛玉が出来るの!?』
と思ったのは確かです。

でも、その長さは伸ばした状態だったと言う事なので、
実際に出て来た長さは5cm程だったそうです。

 

もし、龍くんの嘔吐が始まった時に、その毛玉を吐き出せていたら
今回の緊急手術は必要なかった訳ですが、
『何で吐き出せなかったのか』を考えなければいけません。

答えは簡単。 『子猫だから』

 

集約し過ぎなので掻い摘んで話しますとですね・・・

生後3カ月に満たない仔猫なので、毛玉を吐き出すのが下手です。

下手なりにも努力をして、ストローのビニール包装を飲んでみたり、
玩具のラメテープを飲んで吐き出そうしては見たものの、
出て来てくれたのは飲み込んだ異物ばかりでした。

初めて吐いた事によって、龍くんは吐き気が止まらなくなりました。

おまけに、胃の中にあったであろう毛玉は、
嘔吐した後に食べたフードによって腸内に移動。

けれど、異物は無いのに吐き出そうとする機能ばかりが働き、
腸の動きが急激に低下。

腸内に移動した毛玉が排出される機能が低下して停滞し、
嘔吐による食欲不振で軽い脱水症状を起こしました。

 

吐き気が止まらない事で食べられない。

食べられないから尚の事、腸の動きが低下。

胃は『入って来た物を吐き出そうとするばかり』で、
フードどころか少量の水しか受け付けない。

腸内に停滞した毛玉は、どんどん水分を失い固形化。

動きの悪くなった腸は、毛玉を排出する事が出来なくなり、
連日の摂食障害と脱水症状が著しいので緊急手術

と言う訳です。

 

この様な事態を経験したのは、ぶっちゃけ初めてでした。

我が家に迎えた猫達のほとんどが、子猫の時にお迎えした子ばかり。

生後5ヶ月になってから迎えた金太・お春ちゃん・小夏と、
成猫になってから迎えたクロちゃんは別としても、
昨年生まれた子猫や他の子達は、
生後3ヶ月位で毛玉を吐く事はありませんでした。

もちろん、他の子同様に接していたので、
龍くんは腸に奇形でもあるのかと疑った位です。

 

けれど、獣医師の所見によれば、
子猫は吐くのも腸の動きも弱いから、毛球症になり易いのだそうです。

もちろん、龍くんが『吐くのが下手』と言う事もあるそうです。

けれど『吐くのが下手』なのであれば、
今後も毛玉や飲み込む毛には注意しなければいけません。

毛球症で何度も手術する子もいるらしいので、
その辺の対策もいろいろと考えなければいけません。

 

人間側が出来る事は?と言う問いに、

『オリーブオイルや無塩バターを少量舐めさせる方法や、
 毛球除去剤を定期的に与える事。
 そして、抜け毛を減らす方法として、毛を刈る』などなど・・・

いろんな方法を教えて頂きました。

 

毛球症の初期症状は『嘔吐』です。

猫の本能として、胃の中に溜った毛玉を吐き出そうとするので、
吐く事によって対応しようとします。

けれど、嘔吐が始まったのに毛玉が出てこない場合や、
食べては吐くと言う行動を繰り返している。
明らかに吐く回数が増え、胃液しか吐いていない。
食欲が無く、水分すら受け付けない。

そんな症状の時は、毛球症を疑って下さい。

手術に頼らなくとも何とかなる場合もありますし、
吐き気を抑える事により、腸の動きが活発になり、
トイレで排出する事が出来るようになる場合もあります。

けれど、素人が安易に判断するのは危険です。

きちんと獣医師の指示を仰ぎ、対応する様にして下さいね。

 

今回の龍くんの場合、吐き出してから6日後の手術でした。

吐き始めた初日は、フードも食べていました。

翌日の夕方にもフードを食べての嘔吐を繰り返し、
3日目の朝に獣医の診断。
もちろんレントゲンや念入りな触診もしました。

その時の体重減少は、まだ30g程度で、
朝にはウンチもしていたので、下から出るのを待つと言う事になりました。

翌日4日目の朝は、元気に走り回り、フードも食べていたので
『これは大丈夫かな?』と思いましたが、体重減少は100gに達しました。

翌日の5日目。
すっかり元気が無くなり、遊ぶ事も無くなり、接種するのはお水だけ。
日中10時に与えた缶詰は食べていましたが、4時間後に嘔吐。
吐いた物は缶詰その物で、消化されていませんでした。

明日の朝になっても食欲も無く、ウンチも出なければ、
これは手術になりそうだと思い、夜の9時から絶食。

翌朝の8時に獣医師に電話し、9時に病院に行き、
体重の減少が150gに達している事や、
レントゲンに写った腸内には何もない事などもあり、
水分しか摂取出来ない状態なので手術が決定。

という流れでした。

もっと早く手術をする事も出来たと思いますが、
生後3ヶ月に満たない子猫と言う事や、
初見の時に毛玉があった場所から翌日には移動していた事、
数日はウンチが出ていたので、もしかしたら出るかもしれない事、
そして、龍くんに元気があった事などを考慮して、
ギリギリまで手術を待った上での判断でした。

 

手術前に計った体重が1600g。嘔吐が始まった日の体重です。

手術当日の体重が1420g。その差180gです。

で、今朝の体重2280g。

手術後3日目で退院した日が1440g
1週間後の体重が1680g。2週間後の体重が1880g
手術から19日目にして2280g

順調に回復してくれています。

 

あ、これを書いているからと言って別に何もありません。

このブログ自体、私の『猫飼育日記』でもあるので、
きちんと記憶に留める事と、万が一の時の為に記事にしています。

もちろん、毛球症を疑っている猫好き飼い主さんが
ネット検索で調べる事も出来るでしょうね。

 

これを読んだ方の中には『ブリーダーなのに・・・』
と思う人もいると思います。

でも、私はまだまだ『未熟者のブリーダー』なので、
こういった『問題』も起こしちゃうんです。

だからって『しょうがないじゃん。』と開き直るつもりはないし、
これを糧にしてして行かなければいけない立場である。

って言うのは百も承知しています。

でもね、今回の龍くんの一件があって、
『身の引き締まる思い』をしたのは事実です。

『今まで大丈夫だったんだから・・・』と言う甘えが
私の中のどこかにあったという証拠でもあるからです。

 

子供を持った親が、子供の成長と共に親になるのと同じで、
ブリーダーもまた、猫を飼い続ける事で真のブリーダーになれる

・・・んでないかい?と思いました。

 

お猫様への反省と感謝の意を込めて。

 

学んで経験するのは良い事だけど、もう経験したくねぇな。
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本日のバナーの小次郎さん。
仔猫の時から毛球症を疑って来たのですが、吐くのが上手。
廊下を普通に歩いていて、いきなり『ホゲェ~!』って吐くんです。
皆さんのお家の猫ちゃん。『いまから吐くぞ~!』って行動あるでしょ?
言葉で表すと『ゲポ・・・ゲポ・・・』って、吐くまでに前置きがあるはず。
でもね、小次郎さんは前置きがないのです。
ちなみに、クロちゃんも小夏も前置きのないタイプです。
座って『(- -)・・・』って顔してるなぁ・・・と思うと、いきなり吐くので
こっちが驚いちゃう位なのです。(笑)
この位吐くのが上手だと、毛球症も心配なさそうだけど、
吐くのは消化器官に負担が掛かるから、出来れば下から出るのがお勧めです。
でも、猫草は効果がありますので、自家栽培で作ってあげると良いですよ。

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