« 意気消沈。 | トップページ | コジ君、5歳になる。 »

2012年6月17日 (日)

頑張らないとね。

先日の記事でご心配をお掛けしてしまいましたが、
執事、徐々にですが復活をしております。

心配してご連絡下さった、銀二のお里のママさん、
ハネムーンボーイのママさん、ありがとうございます。

ご訪問下さる皆さんにもご心配をお掛けしてしまったらしく、
大変申し訳ありませんでした。

 

でも、執事は毎日の様にお猫様に癒されておりますし、
『頑張らなくっちゃ!』と前向きですので、大丈夫です。

 

で、なぁ~んで執事が意気消沈してたかと申しますと・・・

(これ以降は、奇形の話になります。
 ご気分を害する恐れもありますが、その点をご了承の上お読み下さい。)

 

念願だったブラックソリッドの男の子が、12日の夕方、亡くなりました。

原因は、あくまでも執事の憶測&予想ですが、
『漏斗胸』と言う肋骨の奇形が原因なのではないかと思っています。

で、漏斗胸についてはネットで検索して頂ければと思います。

これを書き始めると長くなりますので、申し訳ありませんが割愛します。

 

で、この漏斗胸、ブラックソリッドの男の子だけではありません。

小夏から生まれたレッドシルバーの男の子も漏斗胸だと思います。

『思います。』と申し上げるのは、獣医師の診断を仰いでいないからです。

『診断を受けてないのに何で分かるの!?』と思われるでしょうが、
執事、ブリーダーになる!と誓った直後に、漏斗胸の子猫を触った事があります。

 

漏斗胸の症状は、1度触ったら忘れない位の衝撃です。

お腹側の肋骨の部分がペッタンコなんです。

で、肋骨の脇の部分が『くの字』になってると言いますか・・・
本来は丸い(いや、楕円かな?)の脇の部分の肋骨が、
分かりやすく言うと『ひし形』に感じる位です。

なので、1度触った事があれば間違いなく分かる症状です。

 

ブラックソリッドの男の子は、お腹側が凹んでいる位の漏斗胸でした。

獣医師に電話で相談した際に『それは重度だと思う』と言う事を言われ、
尚且つ『無事に育ったら手術が必要かも・・・』と言う事も言われました。

でも、重度の子が無事に成長する可能性はかなり低いらしく、
手術まで漕ぎ着けられるか・・・と、日々の成長を見守っていました。

そして、10日の夕方頃から体重の増加が無くなり、
12日の朝には呼吸も明らかにおかしくなっていました。

『あぁ・・・、これは病院に行っても助からない・・・』

どこをどう見てもそんな症状でした。

もちろん獣医師に電話で相談もしましたが、やはり答えは同じ・・・。

 

この日が来るのは覚悟はしていましたが、その覚悟もぶっ飛ぶくらいの最後で、
『絶対に看取る』と誓ったのに、目を背けたくなる現実が待ってました。

でも、ちゃんと看取りました。

『これもブリーダーになったからには通らなければいけない道』

そう思ったから・・・。

 

が、やっぱり凹むね、流石に・・・。

流石の執事も食欲がなくなる位に凹みました。

こんな事、滅多に無いです、はい。

 

とは言え、ご安心ください。

『私は大家族の母。しっかりせねば!』と思ってしっかり食べてます。

 

若干食べすぎですが・・・。

 

で、ですね、この漏斗胸、小夏の子だけではありません。

小夏の子である、風ちゃんが産んだ一粒種の頑ちゃん。

ハネムーンボーイとの間に出来たブラウンの男の子ですが、
この子も漏斗胸なのです。

 

頑ちゃんの時にこの漏斗胸に気付き、約1ヶ月後に生まれた子猫が漏斗胸。

執事、正直言って愕然としました。

『何が原因!?』

もうそれだけが頭の中に駆け回っていて、ブログの更新もままならず、
本日に至る・・・という訳です。

 

で、獣医師に相談したり、ブリードの先輩方に相談したり、
ネットで色々検索して、いろんな事を考えました。

で、執事なりの結論が出たので、この記事を書く事にしました。

 

ここからはあくまでも『執事が出した執事なりの予測』ですので、
間違っている部分も多くあるとは思いますが、
『そういう結論に達したんだ~』と思いながら読んで下さい。

 

今回の漏斗胸の子猫達は、小夏と、小夏の子である風ちゃんから生まれました。

小夏の子猫は金太との間に出来た子猫です。

そう、風ちゃんと同じ両親を持つ訳です。

で、小夏と金太のペアは、かなりのインブリードです。

漏斗胸の発生は、遺伝的要素と体内にいる際の圧迫などもあるそうですが、
今回の執事家の場合は、『遺伝的要素の方が強いのでは?』
と言う、執事なりの結論を出しました。

『インブリードの弊害』と思う方が、簡単に納得がいくのです。

 

それを裏付けるかの様に、金太と兄妹であるお春さん。

こちらは銀二とのペアから生まれた子猫になりますが、
漏斗胸の子猫は1頭も生まれていません。

前回の出産で手にした8頭の子猫+今回の7頭。
合計15頭の子猫を手にしましたが、1頭もいなかったのです。

で、お春さんと銀二はアウトブリード。
4代祖に似通った血統がいる、5代祖に同じ血統が1頭いる位です。

そんな事を踏まえながら、執事のちょっと足りない頭で考えてみても、
『インブリードの弊害』と考えるのが妥当ではないか・・・と思いました。

 

で、執事は思いました。

小夏×金太の子は、ブリードに使うべきではないのではないか・・・。

でも、既に風ちゃんからは、のぞみやほまれが産まれています。

のぞみは未熟児でしたが、漏斗胸ではありませんでした。

もちろんほまれも同じく、健康体そのものです。
目の事はありますが、これは子猫同士のじゃれ合いで起きたケガなので
『奇形』と言う部分で考えるのは別問題です。

ただ、風の後に生まれた龍は、今回パパになっています。

血統的には我が家にいる月ちゃんと同じ両親を持つ姉妹なので、
血統書を確認しながら、龍が出向いているブリーダーさんへ連絡。

漏斗胸の症状をしっかりと伝え確認して貰いましたが、
幸い、症状のある子猫はいないそうです。

 

でもって、今回の事があって、執事家のブリードプランを練り直しました。

まず風ちゃんは、今回の漏斗胸の事も然り、
子育てが出来ない事もあって、ブリードは引退させる事にしました。

そして、風の次世代として居残りとなった龍も、
今回のハネムーンが終わり次第、引退。

 

小夏と金太のペアは今回でお終い。
漏斗胸の症状が感じられないトービーの女の子は、
レントゲンなどでしっかり健康診断をしてペットで譲渡。

レッドシルバーの子は、漏斗胸が確実なので我が家に居残りです。

無事に育ってくれる事を祈るばかりですが、
成長が他の子と比べても遅れているので心配は尽きません。
でも、体重だけはゆっくりだけど増え続けてくれています。
この部分だけに安心を求め続けている状況です。

 

『遺伝』と考えるべきなのか『インブリードの弊害』と考えるのか
『突発的』や『後天的』と考えるのか・・・

考え方によっていろんな方法や対策が取れますが、
『突発的』や『後天的』と考えるのは楽観視し過ぎと執事は思います。

 

微々たる違いではありますが、一般の方には理解し難い部分もあると思います。

『遺伝だったら、その親猫をブリードに使うべきではない』のは重々知っています。

けれど、これが遺伝なのかは分からないのです。

『遺伝』と裏付ける為には、同じ交配を繰り返すしかありませんが、
そんな『賭け』は、ブリーダーであればしてはならない事です。

ではどうするか。

『インブリードである事は確実。遺伝的要素も懸念出来る。』
と仮定して、同じ交配はしな様に努めるしかない。

もちろん、これだってある意味では『賭け』なのですが・・・。

 

ただ、『今回の事があったから引退させる』と言うのは、
『結論を出すには早急過ぎる』と言う助言を多くの獣医師から貰いました。

『遺伝と考えるならば、その遺伝がどこから来ているのかを検討してみて下さい』

そう言われました。

 

で、色々考えたの、足りない頭で・・・。

同じ事を延々と考えてたら、目が回っちゃう位考えました。

わかちこには『おかあしゃん、怒ってるの?』って聞かれるくらい。(笑)

 

で、執事の結論は『インブリードを辞める』だった訳です。

そもそも、金太と小夏のペアは前にも言いましたがかなりのインブリードです。

2度の交配で辞めようと思ってましたが、小夏が銀二を受け入れてくれず
(と言うか、小夏が怖くて銀二が近寄れなかった・・・汗)
今回も金太との交配にせざるおえなかったのが現状です。

でも、その結果が漏斗胸の子猫が産まれたという事なのです。

執事が考えていた『最悪の状況』を導き出したのは、
誰でもない、執事の責任。

インブリードをする事の危険性を、自分で編出してしまっただけの事です。

 

ブリードをするからには、いつかはインブリードも必要になります。

けれど、インブリードばかりを繰り返すのはかなりの危険性を伴います。

 

って、散々学んだはずなんです。

『今までにいい子も出てたし、何の心配もなかったし。』

そうやって、危険を見逃していた、見なかった執事が最大の原因です。

 

小夏や金太、風やハネムーンボーイには何の非もありません。
全てが『人が考え出した事』で、『人為的』な交配です。

その人自身が『執事』

猫達に非がある訳ではない事だけは、ご理解下さい。

 

正直言って、どの選択が正しいのか、執事にはまだ分かっていません。

その上で、いろんな事を考えました。

 

『遺伝性のある奇形を出した親猫やラインは引退させる』

これをするとなると、かなりのブリーダーさんが猫を引退させる事になります。
執事家だけの問題ではなくなる可能性もかなりありますし・・・、
と言うか、先祖の猫を全頭引退させないといけない事になる。
そうなると・・・、正直・・・、大問題になる可能性有り・・・(汗)

 

『同じ交配を辞めて、他の子で交配してから結論を出す』

これは執事家内で簡単に出来る方法です。
インブリードを辞めてアウトブリードにするだけで済みます。
血統維持もして行かなければいけない訳なので、確実に予定している事です。

 

『後天的ととらえて何もしない』

んな訳あんめぇ・・・。

 

『そもそもブリーダーを辞めちゃう』

ぶっちゃけ考えました、はい・・・。
全員引退させて、大量のメインクーンに囲まれて過ごすだけ~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1番幸せかもしれませんね・・・アハハ・・・

 

まぁ、大体の結論は出ています。

これを踏まえて、もうちょっと事実を突き詰めていこうと思います。

 

『純血種の繁殖は常に綱渡り』と、大先輩から言われた事があります。

これは今ではなく、犬の繁殖をしていた頃の話ですが、
そもそもが数頭(下手すれば片手で足りる位の頭数)の犬や猫を基にして、
その犬猫種を作り出した事を踏まえてみても、
奇形を生み出す遺伝子はどうしても受け継がれて行く事になる。

それをどうやって避けて通るか・・・。

『産まれなければいい』のではなく『産まれない様にするには』を常に考え、
血量や血統を維持しながら繁殖をしていく。

その極みが競走馬のサラブレッド。
インブリードの弊害と利点を駆使して交配しているが、
競走馬になれた馬の陰には、多くの犠牲と努力が隠れている。

 

かなり昔に教えられた事を、ここ数日必死に思い出している執事でした。

 

まぁ、小難しい事を色々書きましたが、執事もまだまだ未熟者だって事です。

この経験もまた、今後の糧にして行かねばなりません。

 

繁殖をする者には、必ず相対する感情が付き纏います。

それをどう捉えるかで、その後が大きく変化する事も知っています。

苦労を避けて通るか、苦労を乗り越えて成長するか・・・。

どんな事でも言える事ですが、執事はあえて挑んでみようと思います。

 

だからブリーダーは辞めません。

『辞めちゃおうっかなぁ・・・』と思う事は多くありますが、
逃げ出すだけでは、亡くなった子猫達に顔向け出来ませんから・・・。

『ここが踏ん張りどころなのかな・・・』って本気で思ったので、
ここは踏ん張って頑張らないといけません。

でも、執事もまだまだ学ぶ事が多い。

今回もまた、小さな子猫達に教えられる事がたくさんある様です・・・。

 

今日は子猫達のお墓にお花を植える予定です。
にほんブログ村 猫ブログ メインクーンへ
お帰りの際にぽちっと応援よろしくお願いします。

『遺伝性のある奇形』と聞くと『そんな繁殖するな!』と言われそうですが、
遺伝性のある奇形を固定させた犬猫種も多くあります。
そう言う犬猫種を作り出した人達は、どうやってこの苦難を乗り越えたんだろう・・・
って、いつも不思議に思うのです。
猫ではアメリカンカールやスコティッシュ、マンチカンなどがその種になります。
この猫種を作り出したのは昔の話。
その頃には『遺伝子検査』もなければ『致死遺伝子』を調べる手段もなかったはず。
そう言う『危険性』はどうやって調べ、どういう計画で繁殖をしたのか・・・。
その辺の事情を知る事は、繁殖する上ではとても必要な事だと思います。
メインクーンに限らず、漏斗胸と言う奇形は命に係わる事も多くあります。
『軽度だったから大丈夫』ではなく『そういう子をこの世に出さない努力』が必要。
口で言うのは簡単ですが、どういう努力が実を結ぶのか・・・
医師でない執事にはちょっと難問ですが、解決しない事にはスッキリしない。
『うちでは出ないから』じゃなく『出さない為にはどうするべきなのか』が知りたいのです。
ネットで調べても『遺伝性がある』と言う医師と『遺伝でなくても出る』と言う医師がいます。
もちろんそんな事は分かってますが、動物の事となると情報が少ない。
多種交配(雑種)でも出る時は出るし、親子交配でも出ない時は出ない。
『それは何故?』を解決出来る情報が見つかりません。
何か良い情報網を持っている方がいましたら、執事に教えて下さい。
よろしくお願い致します。

|

« 意気消沈。 | トップページ | コジ君、5歳になる。 »

猫の病気」カテゴリの記事

コメント

う~~~ん…
ウチには、折れ耳同士を交配させられたてんちゃんが居るからね
ひとくくりでの考えにはなれないよね。
ん~
ごめん。
コメントできないや。

投稿: もふいのち | 2012年6月17日 (日) 21時45分

もふいのち様
てんちゃんの事も今回の我が家の事も、
『倫理』と言う観点では同じだと思う。
ただ、執事は『どうしたら良んだろう…』と悩んでしまいました。
それは『自分を守る事』じゃなく『子猫の為』でしかないんだけど
執事の足りない頭では、ちょっと理解出来ない部分もあります。

全てをひとくくりに出来ない部分が多いブリードの世界。
矛盾してる様な、それは当たり前の様な、
それでも何だか腑に落ちない様な部分が多いです。

投稿: 管理人:ねぇさん。 | 2012年6月18日 (月) 02時08分

何度かショー会場でお会いしておりますが、
初めて書き込みます。

このことを公開するのはブリーダーさんとして
とても勇気のいることだったと思います。
これから色々と大変だと思いますが、
良い方向に進めることを祈っています。

投稿: いぶきんぐ | 2012年6月18日 (月) 21時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551596/54962882

この記事へのトラックバック一覧です: 頑張らないとね。:

« 意気消沈。 | トップページ | コジ君、5歳になる。 »